街乗り用のミニ1000チューニングが、日常の足として何のストレスも無く使用できて、時々レースにも参加して、良い結果を出し、ベストタイムも向上していき、それでいてオイル交換以外はほとんど大きな出費も無く(ガソリン代は別で)、相変わらず絶好調のミニ1000チューニングですが、ロールケージを入れて、確実に車体が強化され、サスペンションが正確に動く様に為か、ブレーキバランスまでも取りやすくなりました。
英国からサンプル輸入したロールバーに、国産のパイプを勝手に付け加えたロールケージですが、それでも相当安全にはなったはず。(FIA非公認)
前回の続きですが、「安全性の向上」を全く無視する様な事では、良いミニ1000チューニングは出来上がりません。
例えば、あなたが今お乗りのミニ1000が、あれこれ色々なアクセサリーガ取り付けてあった場合、それらのアクセサリーが本当に役に立っているのか、また、見た目にも美しいかといった判断で考えて頂くと解り易いと思います。
実用性が高く、それでいて、速いミニ1000チューニングを目標にするならば、あまり効果が明確でないアクセサリーを見付けて、どんどんノーマルのミニ1000にすることが正しいでしょう。古くて太いタイヤとか、必要以上のホイルスペーサーとか、音だけ大きなリヤタイコや、ルーフに付けたGTウイングなんかは、特に必要ありませんね。個人個人のセンスを非難するつもりはありませんが、自転車に乗ってフルフェイスのヘルメットとか、雨の日の全身ウエットスーツでは、ちょっと変でしょう。
それと同様で、42馬力で「カッコ」だけでは、楽しいミニ1000チューニングにはなりません。小さい車体のミニ1000が遅いからといって、あまり問題にもされませんが、速そうに見えても、実は遅いミニ1000は、問題です。キビキビ走れない小型車は楽しくないのでは?
現実的にミニマムサイズのミニ1000チューニングではありますが、高い実用性があり、経済的で、故障の少ないOHVエンジンは、たった42馬力ですが、街中でも、高速道路でも、雪道であっても、あまり遅いと言う事もなく、速くはないけど広範囲に使える小型車のお手本です。
これを何とかもっと楽しいミニ1000チューニングにする為の方法と、その説明を書いてまいりましたが、SU HS2ツインキャブと毎日使えるエンジンを目標に1300㏄をも出し抜く事も可能な75馬力に、かなり出来上がったミニ1000チューニングとなりました。
次回は、使用した主要部品と、加工した所、そしてその費用をご説明致します。
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