三和トレーディング
  ホーム お知らせ ミニ講座 パーツリスト モータースポーツ ショップ紹介 ストックカー 会社概要
 
ミニ講座
あなたにも出来る1時間修理
1時間じゃ解からないチューニングの話
1時間じゃ解らないDEEPな話
Let's enjoy Mini3万円からのMini生活
あなたにも出来る10分間チェック
1時間じゃ解からないチューニングの話
No.23  

ロールケージ

①横転に対して

A:横転
センターメインループとルーフサイドバーにより、600kg前後のミニの車体では、十分な強度が確保され、同時にドアバーの一部がセンターピラーと接合された場合は車体の強度アップに大きく効果が生まれます。

B:前転
前方に回転した場合、ミニはフロントエンジンを中心にルームミラーの付いている部分より地面に接触し、大きく車体の変形を伴ないますが、左右のルーフサイドバーが直結されていれば、最小限にその変形を喰い止める事が出来ます。

C:斜め前転
斜め前転の場合も、フロントピラーの片側が大きく変形する際に、フロントルーフバーとサイドルーフバーそしてステアリングバーとその連結部の四角な構造体となり、斜めに変形するフロントピラーとルーフの陥没を最小限にとどめることになります。

②選手の安全(ドライバーズ側のサイドインパクト)

A:真横
真横からの直角にフロントピラーからセンターピラーの間に衝撃を受けた際、ドアバーがあれば選手側への車体の変形を最小限に喰い止める事と、センターメインループとサイドルーフバーのどちらかに近い場合も同様に車体が大きく内側に変形することを最小限とどめる事が可能となります。

B:45°前後方向
45°の角度をつけた衝撃に対してドアバーが前後に正しく接合されている際は、バーの強度を最大限にし、選手の安全を確保する事になります。そのため簡易ボルト固定の追加バーは正しくありません。重ね合わせた鉄板を貫通させるボルト留めは、瞬間的な大きな衝撃によってギロチンにかけられたようにボルトが簡単に切断されてしまうからです。


③車体補強効果

ドライバーを守る為だけでなく、車体の剛性を上げると、足回り、特にショックアブソーバーとアライメントの調整が確実に精度が上がるのと同時に、決定する時間をも短縮されます。
一度決定したサスセッティングを長時間保つ事も可能になる訳です。

この画像以外にも多数の追加バー及び補強プレート等を用意致しております。
これらのオプションを組み合わせることにより軽量で強度のある安全な車体の製作にお役立て下さい。
ミニ用ロールケージはFIA公認パイプを使用し製作したものです。
※上記画像のロールケージには参考までに塗装が施してあります。

上記画像のロールケージは最もオーソドックスなパイプの取り回しとなっておりますが、 ミニのセンターピラーより約10インチメインバーが後方にセットされるようになっており、 ドライバー着座位置の自由度と、シート及びヘルメットとの接触をなくしたデザインにもなっております。

このロールケージは、純レース用として広く英国で使用されているデザインとパイプ配置になっており、 全てのパイプは、溶接が上手く短時間で行えるように、パイプの両端は正確にカットされており、 特別な工具や加工は必要ありません。 その為、車体に組み込む際も、実に短時間で仮り付けが完了し、全く修正加工は無く、溶接作業が行えます。
車体強度アップと安全対策を行なう事は、速いレーシングカーを製作するには不可欠です。  そして、ここでも豆知識ですが、ロールバー及びロールケージと呼ばれる商品の中で、 ネジ、又はボルトナットで固定されているタイプは、ほとんどファッション性重視とお考え下さい。  

車体強度も安全性もまるでNG。僕のは「JAF公認」だからOKと信じている方には、誠に申し訳ない情報ですが、 あれも「ボルト」を使用している限り、全て「無いより付いている方がマシ」程度と頭を切り替えてください。
人間の「力」では、絶対にねじ切れないようなボルトでも、事故の際にはボルトの切断は簡単に起こります。 それは、この図で明らかになります。

左右方向から大きな応力が加わった場合、ボルトはまるでギロチンにかけられた状態で切断されてしまうのです。 そして車体の強度アップにしても、各ネジ止めされている部分は、しっかり固定されているように見えますが、 実はレースで走行中などの時には動いているのです。  
全てのネジ止め部分を溶接する事により、車体強度は数段高くなることは保障できます。 ご自分の「JAF公認」ロールバー装着のミニに乗って、レース活動をしているミニショップで聞いてみてください。 「無いよりマシ」と言われるはずです。
 
では、どうして何でもJAFは「公認」したのか・・・と言う事になりますが、「安全性が向上した。」のは事実ですから、 「公認」となる訳で、「絶対安全」は誰も確約できないと言う事です。  
ノーマルカーレースでは取り外す事も考えての場合が多く、将来的に車を売却する時の事まで考えて、モータースポーツを始める方は、 エンジンチューニングを絶対にしないことが安全で、良いのですが、いつの間にかラップタイムが7,6,5秒・・・と短縮されている方にとっては問題です。
筑波サーキットで1分20秒以内でラップ出来るミニなら、必ず6点ロールバー+全溶接を強く進言いたします。

<<<< BACK   NEXT >>>>
  商品のお問い合わせ・点検は全国ミニショップまで。 ▲ページTOPへ
 
 Copyright (C) 2003-2004 SANWA TRADING & CO., All Rights Reserved.