ブレーキの続きですが、街乗りのミニ1000改であっても、やはりレースで競技中にフェードしては何にもなりません。純レース用パッドで街乗り、5000Kmも走れないパッドでは困ります。
この様な場合にどのパッドを選択すれば良いか、我々の経験では、純正12インチキャリパーなら(1)Blue Racing (2)FERODO DS3000/4003 (3)MINTEX で、KAD4ポットキャリパーなら(1)Black Racing (2)KAD MINTEX (3)FERODO DS2000/DS3000の順でしょう。絶対的に初期制動が良く耐久性の無いパッドではレースでも街乗りでも駄目で、素人のミニレーサーには解りづらいかも知れませんが、よく効く短命パッドは悪く言えば製作は容易で利益は取れて、効果がお客様に伝え易く、経営的には良いパッドと言えるのですが、この様なパッドは性質上、耐フェード性が全体的に低く、2〜3回フェードさせてしまうと制動力が大幅に落ちてしまい、2度と戻らないケースが多くお客様側から言うならば、高価・短命で初期制動力のインパクトに、まんまと引っかかる訳で「ダマサレタ」事に後々気が付くのです。国産車の方々も、この手のパッドに3万円近くも支払って6ヶ月で終了した方も多いと聞いております。
パッドの選択も重要な事はご存知だと思いますが、冷却は如何でしょうか。ホイールの間に入り込んでいるローターとキャリパーは案外風が当たりにくい場所にあるのです。これを簡単な改造と少々の部品でお手軽に冷却効果を上げる方法を、いくつか次回はお知らせ致しましょう。
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