三和トレーディング
  ホーム お知らせ ミニ講座 パーツリスト モータースポーツ ショップ紹介 ストックカー 会社概要
 
ミニ講座
あなたにも出来る1時間修理
1時間じゃ解からないチューニングの話
1時間じゃ解らないDEEPな話
Let's enjoy Mini3万円からのMini生活
あなたにも出来る10分間チェック
1時間じゃ解からないチューニングの話
No.21  

ロッカーアームアッセンブリー
排気量1,000ccまたは、1,300ccを問わず同型のこのロッカーアームアッセンブリーは、鍛造ピストンやH型コンロッドと言ったメジャーな単品部品と比べると、あまり耳にしない部品ですが、高回転を使うケースが多くなるチューニングミニには必要性の高いパーツなのです。

特にミニ1,000に使われている純正ロッカーアーム(写真1)は、重くごついタイプのものがほとんどで、相当古い車では、プレスタイプ(写真2)と呼ばれるものが使われていて、こちらのほうが軽量でタフな作りで、見た目には安っぽい感じもしますが、全く「良品」なのです。新品があればお勧めの一品です。

では、ごついほうはなぜダメかと言うと、焼きつかないためのブッシュが入っていなく、改造が出来ません。加えて重い。そして、少しだけ知識のあるユーザーの方へお知らせすると、ロッカーアーム、ロッカーポスト、ロッカーシャフト等のこれらの部品が、エンジンのどの部分に取り付けられているか、ご存知ですか?そして、その仕事は?

この様な事は解らない方は当たり前で、良く知っている方は、老メカニックかオタク的なミニユーザーと言う事になります。現代車は、そのほとんどがOHCかDOHCと呼ばれるタイプのエンジンとなってしまい、OHVはミニとアメ車くらいになってしまっているのです。

このOHVは、オーバーヘッドバルブと言う名前ですが、シリンダーヘッドの上部にバルブが配置されている構造で、そのバルブを開閉させるメカニズムがロッカーアームアッセンブリーとなります。

ミニの場合ですと、エンジン回転数(RPM)が、7,000回転の時に、カムはその半分の3,500回転しており、クランクは毎秒116,6回、カムは58,3回転です。
たった1秒間でこれだけの回転をミニのエンジンにさせるわけですから、あなたがどんなに運動能力が高くても、1秒間の長さで約29回もの連続した運動は不可能でしょう。例え指先だけでも・・・

ロッカーアームはエンジンが7,000回転になれば必ず1秒間に29回バルブを押し開いているのです。
と言う事は、700回転のアイドリング時には1秒間で約3回となります。ですから、ロッカーアームの調整(タペット調整)のズレたミニの、アイドリング時にシリンダーヘッドあたりからカチカチ、ガチャガチャと聞こえるノイズは、ほとんどがこのロッカーアームあたりから発生しているのです。
 
これほどのスピードで小さなアームを上下に毎秒29回も運動させれば、強度、重量、そして耐久性も求められるわけで、この上下運動を支えるロッカーシャフトとロッカーポストもやはり強度と耐摩耗性が要求されるわけです。(図3)

どの部品がベストか、75馬力7,000回転のミニ1,000改であれば、ローラーロッカーアッセンブリーは、純レース用で9,000回転まで絶えられると言われておりますが、街乗りミニ1,000では、ノイズの問題があり、非常にうるさい車になってしまいます。止めたほうが良いでしょう。

旧クーパーS用のロッカーアームを使用した、ハイリフトロッカーアッセンブリー(写真4)を使用したり、ロッカーアーム(写真5)単体をセットする事も可能で、これらも悪くありませんが、ロッカーアームは1グラムでも軽いほうがよいので、何と言っても見た目は、軽量ローラーロッカーアッセンブリーが美しいでしょう。
フルローラーロッカー(写真6)とは、中央にニードルローラーベアリングが入っており、フリクションロスが減少し、高回転でもOKなのですが、調整とノイズ、そして高価な点が問題になります。
しかし、このタイプのローラーロッカーにはもう一つ種類があり、
ロッカーアーム中央にニードルベアリングを使用しないブッシュタイプがあります。
これはローラーティップタイプと見た目には全く同一で、ほぼ同性能。
しかも純レースカーでの使用で無ければ、おススメのチューニングパーツです。
そして何より正しい理由は、ブッシュが交換できる事でしょう。
<<<< BACK   NEXT >>>>
  商品のお問い合わせ・点検は全国ミニショップまで。 ▲ページTOPへ
 
 Copyright (C) 2003-2004 SANWA TRADING & CO., All Rights Reserved.