実用性の高いミニ1,000エンジンは、タフで経済的、そして10万km以上も走行した後、
オーバーホールをすれば、再び全くの新品の様になってしまいます。このAタイプユニットは、
チューニングしても同様で、2倍近い馬力の向上を求めても、8,000rpmまで引っぱっても、
クランクやコンロッドが破壊される事も無く、街乗り仕様からサーキット仕様まで、なんでも可能なエンジンなのです。
40馬力前後のミニ1,000は、現在のスピード感覚からすれば 「速い車」とはとても呼べませんが、
約600kgの車輌重量で40馬力と言うと、約1馬力で15kgをも引っぱらなければならず、これを75馬力までチューニングすると、約1馬力であたり8kgまで向上し、なんと計算上は、今流行のエンジンが2,500ccもあるBMW323iの、177馬力/1,510kgより高性能な車になるわけです!信じられますか!?
1馬力あたり8kgは、かなりな数字ですが、現代の多くの車の車輌重量が1,500kg近い事を考えますと、これで軽量なミニがいかに有利な車で、チューニングして得た75馬力が、益々効果を上げる事になります。
次回は、本格的にエンジンチューニングを考えている方に良いアドバイスが出来る様に、もう少しだけ
エンジンの事についてご説明致します。 |