今回はエンジンのロッカーカバー・ガスケットの点検、交換を行ってみましょう。
このガスケットは純正はコルクで出来ており、エンジンの熱で序々に硬化してオイルが漏れて汚れを作り、吸排気側に漏れた場合は排気管に付いて焦げ臭い匂いが発生してしまいます。多少漏れている様でしたらカバーのボルトの増し締めにて一時的に止める事も出来ますが、数週間後には必ず漏れが始まります。
交換に際して用意するものは、ロッカーカバーのガスケット、合成ゴム系のボンド、マイナスドライバー、ウエス、シンナーなどの脱脂剤ですが、ロッカーカバーボルトのラバーシールも一緒に交換すれば完璧です。
手順ですが、まずロッカーカバーを外して硬化したガスケットをはがします。この時、簡単にはがれてしまえば良いのですがカバー側にカスが残る時がありますのでドライバーで削り落とし、些細なコルクのゴミも必ず全て取り除いて下さい。次にガスケットが付く部分を脱脂しておきます。
純正のロッカーカバーはガスケットが収まる様に少々淵がありますが、だいたいここにはぴったり収まりませんのでボンドで軽く接着します。ボンドを塗っていきなり貼り付けるのではなく、両側に薄く塗って表面が軽く触れる位に乾いたら位置がずれない様に気を付けて貼りましょう。そしてヘッド側のコルクガスケットが当たる部分の汚れをふき取ってロッカーカバーをヘッドに装着、ボルトのラバーブッシュも必ず交換してボルトを締め上げれば完了です。(締め過ぎは要注意です。)
ちなみにロッカーカバー・ガスケットの対策品として耐熱・耐油ラバー製品(ディンキー・インコーポレーション製、TEL 053-461-6132)も扱っております。
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