クラッチを上手につないでも、加速の際にもエンジンが大きく前後に動く様なら、トルクロッドブッシュを交換して下さい。ボンネットを開けてエンジンに向かって左側に付いている、車体とエンジンブロックが連結されているロッド(棒)のことです。
このロッドを外すには、まず1/2インチのメガネレンチと1/2インチのソケットとラチェットを用意してください。
後はそれほどの説明を必要としないはずです。
このロッドの中に入るブッシュは、色々なタイプが出回っておりますので好みに合わせてお選びください。
ただし純レース用のピロボールタイプは駄目です。なぜピロボールが街乗りに良くないと言うことは「1時間じゃ解からないチューニングの話 No.35」にて説明して有ります。街乗り走行にはNBR(黒いゴム)やウレタンのものが良いと思います。
ミニの場合、このトルクロッドブッシュが不良になると、エンジンが前後に動き、エンジンマウントにまで悪影響を及ぼし兼ねないからです。
早めの点検と交換をお勧めいたします。
※※※1時間じゃ解からないチューニングの話 No.35より一部抜粋 ※※※
【高性能・レース用・競技用パーツ】への誤解は「競技用だから上質で耐久性が高い。」とは限らない事です。
これは使用目的が大幅に異なるために発生する問題で、例えば全ての足回りのブッシュ類をピロボールなるベアリングに交換すると、サスペンションの動きが全てダイレクトになりますが、公道上ドライブする事が出来ないくらいハードな乗り心地となります。
耐久性はこの「ピロ足」ミニを毎日通勤に使用すれば、3ヶ月くらいでピロボールの交換が必要になってしまうでしょう。
純正ブッシュやハードブッシュならば、2〜3年は十分に使用に耐えるでしょう。
何でもかんでも高価は「高性能」「高耐久性」には直結していない事を時々思い出して下さい。 |