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No.09 クラッチ

ディスクとカバーそしてプレッシャープレートの3点で構成されるクラッチですが、ここでもチューニングパーツとして軽量パーツが存在します。クラッチ軽量化の一つとして、プレッシャープレートの外周(ピンク部分参照)とディスクの“当たり面”を研磨して軽量化する方法があります。このディスクの当たり面を1mmマイナスしたら必ず3本足の長さも1mm落として下さい(オレンジ部分参照)。この作業がどの位の加工賃になるか判りませんが、市販の軽量タイプが3〜5万円位ですから、2万円以下で加工出来るならばトライしてみる価値はあるでしょう。

そして軽量化も大切な要素ではありますが、まずは90馬力が全く問題なく長時間使用できるディスクとクラッチカバー(ダイアフラム)を選択しなければなりません。街乗り限定であればスタンダードでも問題ありませんが、時々ジムカーナやサーキット走行会への出場をお考えであれば、強化タイプのディスクとカバーを選択しておいた方が安全でしょう。

  1. (ミニの場合)フライホイールを脱着しなければ交換できない。
  2. ダイナミックバランスが狂い始める。
  3. 競技中または高回転時にクラッチディスクが破損すると危険。
  4. 耐久性が大幅に向上する

これらの理由によって、スポーツ走行を始められる方にとっては交換が必然となるでしょう。

それでは、街乗り限定であればスタンダードパーツ仕様でも絶対にOKかと言われると保証は出来ません。美幌峠(北海道)をコリン・マクレーよりも速く、ジョン・ローズよりも多くタイヤスモークを上げながら走り抜けるドライバーならば、必ず途中リタイヤとなるでしょう。道交法の上限スピード5割増ならOKだったとしても、2倍となれば無理と言うことです。ご自身の運転パターンを再考し、正しいチョイスをお願い致します。

そして、クラッチのレリーズベアリングとプランジャーシャフトも必ず新品交換することを進言致します。コレだけを交換する工賃はかなり高額になってしまうので、二度手間にならないためにも注意してください。

クラッチは全出力をエンジンからギアーボックスへ伝達させる重要部品ですから、この点を考えると日常的な走行であるならば純正部品を全て選択しても安全であり、また、ディスクだけ、カバーだけ、強化品のミックスでもOKです。先々サーキット走行会で練習し、いずれレース出場を考えている方ならば必ず強化品を使用してください。とはいえ、ナンバー付きミニであればメタルディスク(純レース用)は全く必要ありません。
ドライバーの操作方法(回転数を上げ気味にクラッチをつなぐ等)と走行条件(半クラッチの頻度が多い、ハイグリップタイヤを装着している等)によってクラッチの寿命は短くなります。特にメタルディスクは《半クラッチ》操作が大変難しく、どんなに上手に発進しようとしてもスムーズには車体が動かない事になり、初心者の方が街乗りに使用すれば多分2〜3,000km位でクラッチディスク交換となってしまうでしょう。テストしたことありませんが、都内では1,000km以下になってしまうかも知れません!

次回からはエンジン出力をどのように向上させればトラブル無く、乗って楽しいミニA型エンジンとなるかを説明していきたいと思います。水とオイルの管理さえしていれば、1年間全くトラブルフリーな90馬力ミニが現実的にはそれほど困難ではない事もお判り頂けるでしょう。

 

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