更にパワーアップしてブランズハッチに帰ってきた『2013MiniFestival』は大盛況のうちに幕を閉じました。

6月22・23日、イギリス国内やヨーロッパ各地から30以上のクラブを含む何百というミニがこのケント州のインディサーキットに集結し賑わいを見せました。今年は２回目とあって勝手を知った観客はレースの合間にパドックで注目のレースカーを眺めたり、ご存知ラス・スイフト氏によるスタントショーやニューミニのラリーデモ走行を見たり、ショップ村でお目当てのパーツを探したりと、思い思いに週末の和やかな時間を楽しんでいました。

今年は異常気象で雨天が続くイギリス。イベント両日も時折日が差すものの小雨が降ったり止んだりとドライバーにとっては難しいコースコンディションにあったにちがいありません。レースでは、ミニセブンに29台、ミニミグリアに22台の、計51台のレーシングミニがダブルヘッダーに挑み、初日の予選から熱い戦いが繰り広げられました。ミニセブンでは、予想通り昨年の覇者マックス・ハンターとアンドリュー・デビーニーの接戦が繰り広げられ、初日の決勝ではデビーニーがハンターを抑え0.677秒の僅差で勝利。２日目は更に白熱した接近戦となり、ファイナルラップの最終コーナーまでサイド-バイ-サイドでお互い譲らず、観客総立ちの中、なんと0.078秒の僅差で今度はハンターが昨日の屈辱を晴らし見事勝利。今季４勝目を挙げトップのデビーニー追従の手を緩めません。ミニミグリアでは、シリーズ順調にポイントを重ねるケイン・アスチンとピーター・ボールドウィンに注目。アスチンの調子がいまひとつの中、絶好調だったのがアーロン・スミス。初日決勝では１秒に４台がフィニッシュする大混戦で0.062秒差でボールドウィンを抑えスミスが勝利。２日目もこの２人がバトルを展開。ボールドウィンはスミスを追い回すが、0.040秒届かずまたも２位。蓋を開ければ、２戦ともスミスのポールトゥーウィンの完全勝利となり、シリーズチャンピオン争いでアスチンとボールドウィンを猛追する。

一方、30台のＭＫ1クーパーＳと1台のウーズレーホーネットの計31台が出走したアングロフレンチバトルレースでは、昨年の覇者グリン・スイフト（スイフチューンのオーナーであるニック・スイフトの父）は車両を売却してしまい今回は出場せず。彼とペアを組んだビル・ソリス（元ミニミグリアチャンピオン）は今年デビッド・マウンテンと組んで出場。昨年の三和トロフィー覇者ビービー親子は第一レースで優勝するも第二レース終盤でリタイヤしてしまい、総合結果は１位グラハムチャーチル、２位ソリス／マウンテン、３位ダニエルホイラーと、今年もイギリス勢が1-2-3を独占。注目の三和トロフィー40分耐久レースには、27台のＭＫ1クーパーＳを主とした30台が出走、ピットインしての42名のドライバー交代を含むノスタルジックなレースが展開され、１位ダニエル・ホイラー／アンドリュー・ハック組、２位パトリック・ブレイクニーエドワード／ニック・スイフト組、３位ピーター・クルーズ が特製ガラストロフィーを手中に収めた。また、ファーステストラップ賞のＢＭＣレリーフは 58秒791 の好タイムを記録したピーター・クルーズに手渡された。

最終レースは、このイベントの優勝を決定する新旧ミニ混走のハンディキャップレース。今年もニューミニは旧ミニを捕まえきれず、旧ミニの 1-2-3-4 フィニッシュとなった。優勝したのは、テレビ番組”Strictly Come Dancing“で有名なジェームス・マーチン。2013年ミニフェスティバルのチャンピオンに輝いた。

来年の 『Mini Festival』 は、更に大きくなってブランズハッチに帰ってきます。お楽しみに。