≪ 筑波サーキット ( 2.045km ) / 予選、決勝 : 2011 年 6 月 12 日(日) / 天候 : 曇り / 気温 : 26.5 ℃ ≫
Circuit Angels (サーキット エンジェルズ) #1 八講めぐみ 開幕戦 2 位で飾る
震災の影響で idlers Games Sprint Round 1 が中止となった為、今回のレースが 2011 年シーズン開幕戦となった。
今年 83 号車のドライバーとして乗車する Circuit Angels #1 八講めぐみは、1 月の初テスト以来、少ない乗車チャンスの中で、マシントラブルなども含め思うような結果を出せず、スポーツ走行会での 83 号車の練習走行に加え、カートでの
練習にも励み、常に少しでも良い結果を目標にモータースポーツに取り組んでいたが、今回の idelers Games Spring
開幕戦で、その一つの結果を、見事 2 位の表彰台で飾り、まさに「女子力」をアピールした。
レース当日は、梅雨の中休みとなったのか、雨は降らず、終日どんよりした曇り空だったが、湿度が高く、ドライバーには
少々過酷な条件となった。午前 10 時 10 分から 20 分間の予選が開始。予選、決勝共に排気量の大きい国産勢
TM クラス(TradMakes)と混走となる上、予選では逆にタイムの遅い GO ! MINI クラスも混走になる為、クリアは望めない
予想だった。その中で、Circuit Angels (サーキット エンジェルズ) #1 八講めぐみは、中盤から徐々にタイムを縮め、1 分
11 秒台で安定し、後半に入り、1 分 11 秒 190 を記録。予選総合 10 位、クラス 2 位のポジションを獲得した。
予選終了後には、ロガーデータによりチーフメカニック Azu-max のデータをベースに、八講めぐみのデータを重ね合わせ、
解析、ミーティングを行い、決勝へ万全の体制で挑んだ。
午後 1 時 56 分から予定されていた決勝は、他クラスでのトラブルもあり、多少遅れはしたものの、予定どおり 12 周で
行われた。練習走行、スポーツ走行会などとは違い、グリッドスタートで、しかも周回の少ない決勝レースでは、スタートの
失敗がレース結果に大きな影響を与えてしまうが、課題だった八講めぐみは、今回問題なくスタート出来た。序盤から
スムーズな走りで 1 分 11 秒台を記録し、レース中盤では、自己ベストを更新する 1 分 10 秒台を記録。予選総合
6 位台の車両と絡むも、冷静に後ろから伺い、後半 MINI G3 クラストップタイムも記録する。結果、83 号車 八講めぐみ
は、決勝総合 8 位、クラス 1 位の 37 号車 矢内 秀一選手のベストタイムに 0.442 秒遅れの 1 分 10 秒 393 だが、
自己ベストタイムを記録し、総合 11 位、クラス 2 位でレースを終えた。
■ Circuit Angels 八講 めぐみ コメント
嬉しいです!!!!!素直にとても嬉しいです!!!!!
三和トレーディングさんにドライバーとして起用して頂く以前に、プライベートで参加していたレースで表彰台に
何度か立てた事がありました。その後、調子にノッた私は「自分は運転がうまい!速く走れる!」と思い込ん
でいました・・・(今思うと恥ずかしいですが。)しかし、レーシングMINIという、本格的なレーシングカーに乗せて
頂き、その小さい車両から出るハイパワーと、繊細なメカを自分が全く思うように扱う事が出来ず、頭をハンマーで叩かれたような衝撃を受け、今までの思い上がった自分を全て粉々にされる位に打ちのめされました。
ただただ悔しくて落ち込む事もありましたが、チーム監督やメカニックの皆さんはめげることなく励まし続けて
くださり、車も私が運転しやすいように調整を続けて下さいました。同じレースに参加されているMINIのお
仲間さん達にも、色々教えて頂いたり、勇気付けて頂き、「絶対諦めずに頑張ろう」という思いで練習を続けて
これたのは、周りの皆さんの心強いサポートのお陰だと思っています。そんな皆さんの気持ちにも応えたいと
心の底から思っていた中で迎えた今回のレース。今まで練習してきた事をずっと頭でイメージしながら、ドキ
ドキしながらも、気持ちはとても落ち着いて臨む事が出来ました。ですがまだ慣れないスタートを、失敗しない
事や、回転数をきっちりと合わせる事、レースの駆け引きなど課題も多くあり、そのひとつひとつに気をつけて
いました。今まで、予選でタイムが良くても、決勝のスタートで失敗する事が多かったのですが、今回は順位
をほぼキープ出来ました。レースはパワー差のある車との混走で、思うようにクリアが取れない事もありました
が、今までのように直線番長だけでなく、コーナーでの追い抜きなど、レースならではの駆け引きにもチャレンジ
する事が出来ました。タイムでは、予選で1秒、決勝ではさらに1秒と自己ベストタイムも更新できました!
今回はようやく、やっと、今までの積み重ねが少しだけ実となって、結果を出すことができて、本当にホッと
しています。今日の表彰台は、今までのどれよりも嬉しいものとなりました。本当に、チームメイトと、お仲間の
皆さんに感謝です!今回のレースでは、素直に喜び、感動させて頂きました!・・・が、まだまだこれからだと
思うし、これでやっとスタートに立てた所です。今後も益々、この繊細なレーシングミニを、もっと上手に扱える
ように頑張って行きたいです!これからも応援よろしくお願いします!
■ 監督コメント
今年結成されたCircuit Angelsの企画の趣旨である「女子力」を、しっかりアピール出来たと思っています。勿論、他の
メンバーも、現在少ない時間で練習に励み、伸びシロを見せていますが、八講めぐみも決して多くの走行を行ってきたり、
レース経験を豊富に積んでいるわけではありません。そんなフツウの女性が、さまざまなプレッシャーと葛藤の中で、1台のマシン
の中に納まり、マシンの差こそあれ多くの男性の中で唯一の女性が戦い、結果を出すと言う事は、周囲の人々に感動と
喜びを与え、自らの自信と実績になっていくと思います。八講めぐみは、アルファロメオ145、ミニ83号車など、全てが初めて
の経験ばかり。その上での今回の表彰台は、本当の意味でスタートラインに立ったと言えるのではないでしょうか。そして、
モータースポーツは、常に危険が伴う競技なので、これからも常に安全面には細心の注意を払い、次のステップへ繋げて行きたいと思います。これからも応援よろしくお願いします。
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