拡大>>
4 月 13 日(日)富士スピードウェイで開催された JCCA CLASSIC CAR FESTIVAL FUJI JAMBOREEで、
#11 SANWA KAD MINI が決勝ベストタイム 1 分 59 秒 651 を記録し、参戦3年目、3度目の挑戦で富士戦を制した。
2012 年 4 月 15 日 JCCA CLASSIC CAR FESIVAL FUJI JAMBOREE で Swiftune & TECNO チューニングの 1293cc OHV Racing Engine を搭載してデビュー。
翌年には KAD Twin Cam 1307cc Racing Engine を搭載。2013年開幕戦となる富士戦で総合 3 位獲得を皮切りに、筑波戦を 2 戦連続で F レース総合優勝を遂げた。
そして参戦 3 年目となる今年、開幕戦富士を予選 1 分 58 秒 914 でポールポジションを獲得。そして決勝 1 分 59 秒 651 のベストタイムを記録し、
ポール トゥ ウィンで強豪国産勢含む全ての国産車を抑え、唯一の外国車として F レース総合優勝を果たした。
前日テスト : 3 月 16 日(水)に行われた事前テストでは、生憎のウェットコンディションになったため、レース前日の 4 月 12 日(土)に再度テストが行われた。
この日は予報通り好天に恵まれ、午前からのスポーツ走行枠を利用し、ドライコンディションでのセットアップが行わた。
テスト序盤、11号車のメリットを生かせる第 3 セクターでのセッティングとタイヤチェックがターゲットとされた。
ピットインをしながらセットの方向性を確認。1 本目終了後、セットの修正に入る。
2 本目の走行枠では、ドライバーからのインプレッションによるマイナス面解消に向けた走行が行われた。
これが的中すると同時にドライバーも感触をつかみ、すでに 2 分台を切るタイムを記録した。
このままテストを終了し、レース当日の方向性確認と戦略の打ち合わせを行い、午後からはルーティンメインテンスを行った。
レース当日 : 4 月 13 日(日)桜が満開の富士スピードウェイ。富士山も朝からきれいに姿を見せるまさにレース日和となった。
午前中の予選では、#11 SANWA KAD MINI が開始直後から果敢にタイムアタック。アウトラップから 2 周目、1 分 59 秒 454 を記録。
セッティングの完成度の高さが見える。そして 3 周目、1 分 58 秒 914 を記録・・・データ、ドライバーからもまだ先が見えるかと思われたが、
なんとここでコース上に赤旗が提示。全車ピットロードに停止。#11 SANWA KAD MINI は再度タイムアタックに向け打ち合わせを行う。
コースの回収が終わり予選は再開するものの、残り時間から 1 周のアタックしか出来ない上に、トラフィックにもひっかかり #11 SANWA KAD MINI は
序盤に記録したタイムでポールポジションを獲得。
午後 3 時 45 分、7 周の決勝がスタート。ポールポジションに立つ #11 SANWA KAD MINI はアウト側。イン側にポジションをとる予選 2 位 #77 早川 正夫選手の R ファクトリー Z432 ( F-2 クラス )のスタートダッシュが気になる。しかし、トップ 2 台がスタートに遅れ、予選 3 位 好敵手 #24 布浦 哲哉選手の ADVAN 東名サニーがトップ 2 台の間を抜けトップに立つ。
オープニングラップは 1 位 #24 布浦 哲哉選手 ADVAN 東名サニー、2 位に #11 吉田 広樹選手の SANWA KAD MINI、3 位 #77 早川 正夫選手の R ファクトリー Z432 ( F-2 クラス )続く。しかし、#11 吉田 広樹選手の SANWA KAD MINI が 2 周目の 300R でスリップストリームからトップを奪取。誰もが想像するように、投影面積の広いミニは空力的に非常に不利になる。富士スピードウェイは全長 4,563m。長い直線は 1,475m あり、第 1 コーナーの後の 100R、ヘアピンコーナーを抜けてからの 300R と高速コーナーが続く。
その不利な条件でスタート直後からミニがトップでレースを引っ張る事に。すぐ後ろには直線スピードに自信を持つ、好敵手 #24 布浦 哲哉選手 ADVAN 東名サニーが追う。
レース序盤から 100R で #24 布浦 哲哉選手 ADVAN 東名サニーが詰めるものの、その後の300R、そしてミニが得意とするダンロップコーナーからの第 3 セクターで #11 吉田 広樹選手の SANWA KAD MINI が差を広げる。しかし、最終コーナーから立ち上がり、長い直線で #24 布浦 哲哉選手の ADVAN 東名サニーが差を縮めてくる展開。
この状態が最後まで続き、差を保ったまま #11 吉田 広樹選手の SANWA KAD MINI がフィニッシュ。
他の国産車勢を全て抑え、唯一の外国車として F レース総合優勝の歴史的快挙を成し遂げた。
■ 吉田 広樹 選手コメント
昨年の最終戦に続き、2014年の開幕戦となる今回のレースでポールトゥウィンする事が出来、本当に嬉しく思います。
三和トレーディング様には、マシンはもちろん、メカニックの方々や他のサポートスタッフの皆様も含めて最高の環境を用意して頂きました。
このような体制を用意して頂いた以上、絶対に勝たなければいけないというプレッシャーもありましたが、
思いっきり楽しみながら走る事が出来ました。予選では赤旗の影響でマシンのポテンシャルを最大限に引き出す事は出来ませんでしたが、
それでもポールポジションをとれたのは前日のテストなどを含めて、チームが走りやすいマシンを用意してくれた結果だと思います。
決勝では私のスタートミスで順位を落としましたが、MINIの得意な部分を活かしてすぐにトップに復帰する事が出来ました。
その後は逃げ切れるような楽なレースではありませんでしたが、しっかり落ち着いて走れた事で無事に優勝する事が出来たと思います。
個人的に昨年の最終戦から2連勝出来た事は素直にうれしいですが、何より富士スピードウェイと言うサーキットでこのMINIが優勝出来た事がとても大きな事のように感じます。
チーム関係者の皆様、本当にありがとうございました。引き続き、残りのシリーズ戦も連勝出来るように頑張ります。
■ 監督コメント
前日のテストからすでに流れは完璧で、ドライバー、チーム全体の雰囲気は2日間を通して何の不安もない落ち着いたものでした。
常に「好事魔多し」も頭に置いていますが、ここまで順調に運ぶと少し不安になるほどでした。
FSWでの総合優勝が簡単では無い事は、参戦企画開始の時からずっとわかっていたので、参戦3年目での総合優勝獲得は本当にうれしく思います。
的確なインプレッションと冷静なレース運びをしてくれたドライバー、完成度の高いマシン制作と短時間でのセッティングを行ったメカニック、
お手伝い、応援に来て頂いたみなさん、本当にありがとうございました。全てがバランスよく機能して得た最高の結果です。
そしてこれからも、まだ高いポテンシャルを秘めるMiniの性能と、見ている人がワクワクするようなレースを皆様に披露していきたいと思います。
応援よろしくお願いします。
JCCA CLASSIC CAR FESTIVAL FUJI JAMBOREE
画像をクリックすると拡大表示いたします。 |
|
■ #11 SANWA KAD MINI 予選 1'58.914 車載映像
|